2013年06月27日
【塩竃の平屋】〜左官屋の手仕事〜
「地元の左官屋だから、出来ることがある」
「職人技が光る平屋の家@塩竈」の外壁は、今野左官店による漆喰仕上げ。
(左官職人の今野さん)
今週から仕上げに入っています。
なんと!6度塗り!!
最後の仕上げ塗りに使う”こて”は、
下地塗りで利用していた薄く柔らかいものよりもずっと固いものを使用。
(薄くてやわらかいこて)
(仕上げに使う、厚くて固いこて)
厚くて丈夫な壁を作るために、手間を惜しまずに作業しています。
(facebookの作業風景の動画もご覧ください)
今日の作業でもっとも手の込んでいるのは、
角叉という海藻を煮出してつくる、化学物質いっさい不使用の”のり”。
角叉は青森県から千葉県の沿岸に生育する海藻で、
特に宮城県金華山近辺のものが良質とされています。
今回、塩竈の家に使われているのは、東松島市の鳴瀬産のもの。
これを30分ほど煮出し、2回こして、ようやく完成。
(作業の流れはfacebookの動画をご覧ください。全行程、すべてお見せできます。)
石油系の接着剤を利用すれば、すぐに作業ができます。
にもかかわらず、角叉を利用し続けるのは、
地元のものを大切にしたいという今野さんのこだわり。
さらに、角又の方が丈夫な外壁が作れるんです。
「地域の左官屋だからできること」
今野さんは徹底的に取り組んでいる希有な職人です。
今日もお弟子さんの佐々木さんと作業。
(奥が佐々木さん)
道具を貸し合い、バケツを運び合う。
互いに尊重し合っている、今の時代の師弟関係です。
材料づくり、左官作業の動画は、facebookでアップします。
ぜひ、ご覧ください!
M. kikuchi
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サスティナライフ | 2013.06.27 12:53 PM | comments(0)