2013年04月23日
【つづき】田中優さん、佐々木豊志さんによる「心が豊かになる暮らしづくりセミナー」を開催しました!
さて、第二部は「子どもを守るこれからのエネルギー」をテーマに田中優さんのお話です。
実は昨年の末に岡山県の古民家に引っ越した優さん。
そこでオフグリッド(自宅で発電、自宅で消費)を実践しています。
なんと!
優さんの自宅に届く中部電力の領収証を見ると、3月の消費電力は0kw、料金は基本使用料の330円だけ!!
それを可能にしている仕組みは、3kwのソーラー発電パネルと「パーソナルエナジー」という電気をコントロールしながら蓄電する装置、そして電気を蓄える10kwのバッテリー。
(優さんの自宅に設置してあるパーソナルエナジー。
【写真:「田中優の”持続する志”」http://tanakayu.blogspot.jp/2013/03/blog-post_8322.html】)
これだけの装置で、総額300万円(設置工事費別)という驚きの価格!
(新築予定の本社にも導入したい・・・。
詳しくは優さんのブログ「田中優の”持続する志”」http://tanakayu.blogspot.jp/2013/02/56.htmlをご参照ください)
優さんがソーラー発電した電力を売電せずにオフグリッドを導入したのは理由があります。
それは、せっかく発電した電気を電力会社に売電したとしても、送電網でその電力のほとんどは消えてしまうから。
それならオフグリッドにして、世界一電気料金の高い電力会社から電気を買わない生活を送るという選択肢を持った方がいいと考えたからです。
電気を買わない、という選択肢があると電力会社はもっと発電コストの安い方法を考えるようになります。
そうしたら自ずと原子力発電は行われなくなる、ということです。
省エネと自然エネルギーの詳細は、子どもの未来社から出版された優さんの近著『子どもたちの未来を創るエネルギー』に書かれています。
(出所:http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4864120617/ref=dp_image_0?ie=UTF8&n=465392&s=books)
私が印象に残った優さんの言葉があります。
優さんがオフグリッドを進める決意のような文章です。
「原発をなくしたら雇用が減るというものがある。
では福島原発事故で失われた数十万人の雇用はどうなるのか。
土地を追われた数万人は。
故郷に戻ることのできない数十万人は。
そして今後失われるであろう放射能の被害者の命は。
何も悪いことなどしていないし、原発で利益を受けなかったたくさんの人々が巻き添えにされている。
そうした人たちに思いを馳せることはできないのか。
そもそも原発は安い発電方法ではない」(19頁)
”だからオフグリッドを進める”、穏やかな表情で語る優さんの熱い決意だと思います。
会場からは「地域自給の自立社会が実現可能だとわかって嬉しかったです!」
「エネルギーについて前向きな提案をいただいた。オフグリッドを実現させたい」
「豊かな生活を送るための生き方を、多方面から聞くことが出来て良かったです」
「放射能など未来に不安を感じてましたが、明るくなりました」
「心の豊かさはお金ではない、暮らし方なのだと考えさせられました」
などなど、たくさんの感想がよせられました。
実は、セミナーのチラシを配布しているときに、「原発があるから今の生活がある」とある方から言われました。
だから優さんのように、私の生活に原発なんか必要ない、って言えるような生活を送りたいと思っていました。
お話を聞けて、ご著書を拝読して、とても勇気をもらいました。
桜の季節の大雪という大変な天候の中、会場にいっぱいのお客様にご来場いただき、本当にありがとうございました。
サスティナライフでは、これからも持続可能な社会に向けたセミナーを開催していきたいと思います!
K.Masashi(サスティナ初の新卒新入社員です!今後は”新入社員がみる、初めての家づくり”シリーズをアップする予定です。よろしくお願いします!)
サスティナライフ | 2013.04.23 12:20 PM | comments(0)
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