2013年08月06日
【持続可能な家づくりセミナー】〜太陽と風〜
8/10に開催する持続可能な家づくりセミナー。
前回に引き続き、講師の小林一元先生が師事した吉田桂二先生の設計理念をご紹介します。
(テキストは吉田桂二『間違いだらけの住まいづくり 生活を忘れたところから間違いが始まる』彰国社、1983年)
今回のテーマは、「太陽と風」。
じめじめとした梅雨後の真夏の爽快さや寒い冬の日当たりの気持ちよさなどの実感から、
日当たりを求めるのはゆるぎないものです。
しかし、です。
「日照が十分あればあるだけ、夏暑くてやりきれない家になっている。
なんで近頃の家は夏暑いのかを、部屋が小さいからとか、天井が低いからとかと理由づけしているけれども、
それらも理由のひとつではあるが、最大の理由は通風が不十分だからである。
(中略)
通風が考慮されていても例えば居間の南側のテラス戸から入った風は、
ドアを開けておけば中廊下に出、またドアを開けておけば洗面所に入り
、
洗面所の小さな窓から出て行く程度のことだろう。
風が強ければ通ってゆくが、弱かったらまず風は通らないと思って間違いない。
抵抗が多いうえに出口が小さすぎるのである。
この場合、居間が家の南側から北側までまわっているとして、
北側の窓も南側同等に大きかったとしたら、入った風はストレートに吹き抜けていくだろう」
(本書、67-68)
このことは、建物を設計する上で、蒸し暑い夏を快適に過ごす大事なポイントなのです。
M. Kikuchi
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オフィスパートナー | 2013.08.06 19:51 PM | comments(0)