2015年05月22日
【旅館大沼 修繕工事(東鳴子)】ー客室土壁工事ー
大規模修繕工事を行っていた大沼旅館(東鳴子)では、客間の塗替え工事を再開しました。
今回は「あすなろ」というお部屋の壁をジュラク塗りから本物の土壁へ塗り替えます。
土は石巻市雄勝地区の赤土を持ち帰り、洗って、干して、ふるいにかけて、
すり鉢で細かくすり潰して、またふるいにかけ、他の色の土とブレンドして、ようやく土が完成。
また、一方では海藻を煮出して海苔状にし、
藁を砕いてふるいにかけたものを土に混ぜてようやくつなぎの糊(のり)が完成。
それぞれが気の遠くなるような作業ですが、職人さんは
「地産地消で安全なものだから、何より塗っているコテの音からして違うんだよ!」
道具のコテも特注の特別仕様だそうで、「これ、高いんだよ!」 と笑っていましたが、
何より部屋の質感にも重みが出て、ずっと残しておきたい部屋になると思います。
ぜひ、職人さんの手仕事を思い浮かべていただきながら、宿泊いただければ幸いです。
S.kubota
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サスティナライフ | 2015.05.22 12:48 PM | comments(0)
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