2018年02月25日
【日々のあれこれ】ー大蔵山スタジオを訪ねてー
先日、社外研修会にて伊達冠石(だてかんむりいし)の産地、大蔵山スタジオに
伺いました。
日頃、造園、植栽工事などでお世話になっている「よっちゃんの庭工房」さんに
段取りいただき、当日は大蔵山スタジオの村上統括マネージャーに施設内部を
ご案内いただきました。
大蔵山スタジオは、宮城県南部の丸森町にある大正時代に始まった石の採石場です。
伊達冠石は世界的な彫刻家であるイサム・ノグチが晩年好んで使った石で、今でも
造形家やアーティストのあこがれの石として知られているそうです。
独特の表情を持った石は、国内外はもちろん、ここ大蔵山ですらごく一部の範囲
からしか掘り出す事ができない珍しい石です。
レクチャーのあとは、東京ドーム20個分の広さの施設内を案内いただきました。
お話を伺った後だと、唯一無二と言われるその神秘的な石の表情に魅了されます。
石全体に含まれる鉄分により、経年で呈する鉄錆色がこの石の魅力の一つです。
イサム・ノグチの切羽
2000万年前の火山活動によって形成されたとされる地質
そして施設内を見て驚いたのは、採石場の跡地に植樹されたり、石を使った様々
施設(石舞台、山堂、モニュメントなど)が造られていて、いわゆる採石場の岩肌
がむき出しになったイメージとはまるで違っていた点です。
「現代イワクラ」
高さ5m近くもある最大規模の夫婦岩
(建築家 渡辺豊和氏設計)
この夫婦岩に抱きつき、生命(seimei)の音を聞きました。
とてつもないパワーをいただいた気がします!!
「山堂サロン」
原石表面と内面の磨き上げられたコントラストが美しい。
「山堂サロン内部」
演奏会など開催されます。
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「六角堂書庫」
「若手アーティスト制作のモニュメント」
採石場というだけでなく、このような形で施設を整備しているのは、山から
いただいた命をまた山へ返したい、という山田オーナーの意向だそうです。
この自然への敬意の表れが、施設全体から感じていたパワーそのものだと
合点がいきました。
私たちも、伐採した木を植林という形で山への恩返しをしますが、石の世界
にもこうした活動がある事を知り本当に素晴らしいことだと思いました。
こうした思いのこもった素材を、ぜひ私たちの家づくりにも取入れて行きたい
と思います。
今日は一日ご案内いただきありがとうございました。
ご興味のある方、以下からご覧ください!!
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サスティナライフ | 2018.02.25 10:52 AM | comments(0)
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