2023年05月02日
『大地の再生』講座に参加してきました。
先日、イベントページでもお知らせした
環境再生医 矢野智徳さんの『大地の再生』見立て講座に参加してきました。
大地の再生をご存知ないという方のために軽く説明をしますと。
『大地の再生』は、造園技師であり環境再生医の矢野智徳さんが
長年にわたる観察と実践のくり返しを経て見出した環境再生の手法。
依頼のあった地域の分断された水脈・地脈をつなぎ直し、
その土地の自然と人間の共存を目指す環境再生施工を行っています。
昨年公開された映画
矢野智徳さんに3年間密着したドキュメンタリー映画です。
(仙台での上映は終了していますが、現在も東京で土日に特別上映をしています)
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その矢野先生による大地の再生 見立て講座が
4/27(木)蔵王町遠刈田にて開催されました。
参加者は宮城県はもとより秋田、岩手、山形、東京など
各地から集まった20数名。
地主さんの協力を得て、敷地内(約3000坪らしいです!)を
矢野先生に説明してもらいながら、そして参加者たちも作業しながら巡ります。
前日雨が降ったので、敷地の水はけの状況を確認できる
絶好のコンディションでした。
講座は朝の9時30分から17時までの予定でしたが、
17時過ぎに一旦講座は終了した後、倒木を再生するための養生作業も行われ
気づくと18時をとうに回っておりました。
1日講座に参加して私が知った・感じた矢野先生は、とても穏やかで、
『人間が人間の目線で良かれと思ってやってきたこと』を否定はせず、
いま大地にとって必要なことを導き出し、
一人ひとりの力を合わせて行う『結(ゆい)』の作業から
いのちをつないでいくことをあきらめない
とてもしなやかで、とても強い。そんな方だと感じました。
講座では、
人間だけの都合で大切な「脈」が詰まり大地が悲鳴を上げていること、
都市の「脈」が詰まることで、上流にある山の自然にも影響を与えてしまっていること、
自然や動物の視点で環境を整えること。(『風の剪定』や『点穴』など)
など、作業しながら1日かけて教えていただきました。
今回の作業を経てこの広い土地がどう変化していくのか。
もちろん、さらに『結』の作業も必要です。
見守りつつ、時に作業に加わっていきたいなと思っています。
単純に、とても楽しみです。
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『大地の再生』についてもっと知りたいという方は、下記ページもぜひご覧くださいませ。
【リンク】
HP:大地の再生 結の杜づくり
書籍:「大地の再生」実践マニュアル(amazonリンク)
YAHOOニュース記事:今、大地が呼吸不全を起こしている。自然の蘇る力を生かした開発への移行(2021.2.17)
Tateyama
サスティナライフ | 2023.05.02 12:14 PM | comments(0)
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